健康サポートに役立つ「食品」
効果効能についての健康食品と医薬品のちがい
健康食品は医薬品とは違います。
栄養補給や健康の維持など、一般的な食品の範囲の目的しかもたせることができません。
たとえっ本当にあったことでも、食品は医薬品的な効能効果をはっきりと表示することはできません。
食品の医薬品的な効能効果をはっきりと表示すると、その食品は医薬品と見なされ、無承認の医薬品として薬事法違反（法律違反）に問われます。
＜健康食品（サプリメント）と医薬品の法的な違い＞
健康食品（サプリメント）を「食品」ととらえるのは、違和感がある方もいるかもしれません。
ですが、日本の法律では、人間が口からとるものは「食品」か「医薬品」のどちらかしかないのです。
「医薬品」は法律によって次のように定義されています。
日本薬局方におさめられている物・人・動物の疾病の診断、治療・予防に使用されていることが目的とされている物、人・動物の身体の構造、機能に影響をおよぼすことが目的とされている物。
健康食品（サプリメント）そして、この「医薬品」に相当しないものは、すべて「食品」となります。
医薬品と健康食品のふたつの作用の違い
医薬品と食品の線引き
さきほどお話ししましたが、厚生労働省が定める「食薬区分」によって医薬品か食品かの線引きがされます。
しかし、利用する人にとって重要なのは両者の作用の仕方の違いではないでしょうか。
かんたんに言うと、薬は身体にとっては異物です。
これに対して健康食品（サプリメント）は、基本的には栄養素なので、もともと身体に存在している構成成分ということができます。
言い方をかえると、薬が足りなくなっても病気になることはありませんが、栄養素が足りなくなって病気になることはあります。
例えば、頭痛薬を飲み忘れたからといって頭痛が起こるわけはありませんが、栄養素が足りなくて頭痛になることはあります。
また、薬は病気や症状にはたらきかけて強引に熱を下げたり血圧を下げるといった対症療法を得意としています。
これに対し、健康食品（サプリメント）は、体が自分の力で対処できるよう、もともと身体にそなわっている力をサポートするものです。
「食べ物」がもつ機能
食べ物の３つの機能とは
食べ物には３つの機能があります。
最も基本的な働きとして、身体を作ったり、エネルギー源となる「栄養補給」の役目をはたす一次機能、味や食感を楽しむ「美味しさ」の二次機能、そして「調節」の役目をする三次機能です。
三次機能は、民間療法や伝統医療にも古来の知恵として長く受け継がれています。
近年になってその機能研究がすすみ、健康食品（サプリメント）の製品開発にも活かされるようになっています。
